伊藤ひろたか

議員視察の実態

2007年 11月 02日

11月1日、TBSの報道番組「NEWS23」で地方議員の「議員視察の実態」が報道された。
対象となった自治体は千代田区。
自由時間にゴルフや釣り、ドライブをしているといった内容。


論外。論外である。


結論から言おう。
議員は公人であるという意識が欠如している。
取材を受けた複数の議員は「自由時間をどう使おうといいじゃないか」と
答えていた。
耳を疑うばかりのコメントだ。
税金から公費で視察している以上、自由な時間などあるはずがない。
仮にあったとしても、議員としての自覚があれば、その時間を遊びに費やせないはずだ。


サラリーマンが国内出張の合間にゴルフをすることがあるだろうか?
あるいは、それが認められるだろうか?
もちろん、答えはノーだ。
認められるはずない。


感覚的にもあり得ないし、理屈でもあり得ない。
例えば、こうだ。
従業員の雇用コスト、つまり労働力の時給換算が3000円だったとしよう。
ゴルフをプレーするのに3時間として、大体1万円。
4人でプレーすれば、4万円だ。


営業利益率が仮に5%の企業にとって、
4万円の利益を出すには80万円の売上げが必要になる。
3時間のゴルフによる機会損失を取り戻すためには
企業は80万円を売り上げなければいけない。
こういうコスト意識を持てばこそ、ゴルフなんかできない。


なぜ、そういった市民の目線で、自分たちの行動を見つめることできないのか
不思議で仕方ない。


横浜はどうなってるの?


さて、横浜はどうなっているのか、市民のみなさまも
気になるところでしょう。
横浜市では常任委員会で年2回、行政視察に出かけます。
私はまだ当選後、1回しか経験していないので、その経験の中でしか
モノをいえないことを承知した上で読んで下さい。


正直、私は視察のあり方を見直す時期に来ているのではないかと思っています。
横浜市の行政視察では観光の要素はありません。
ただ、視察するには時間が少なく、非常に中途半端な形になっているのです。


どういうことかといいますと、横浜市は2泊3日で行政視察に行きますが、
この日程で3都市を回らないといけないんです。
例えば、夏の視察では福島県(須賀川市)、宮城県(仙台市)、新潟県(聖篭町)を3日で移動しました。
これでは視察をしている時間よりも移動時間の方が長くなってしまうのです。
せっかく視察で行くわけですから、規則を変えるなどして、
2泊3日の行程で訪問する都市は1つでもいい、あるいは2つでも可とすれば
いいと思います。
そうすれば、じっくりと視察できるのではないでしょうか。

議員は机上の勉強だけでなく、見聞を広げなければいけません。
ですから、行政視察は必要です。
見ると聞くでは大違いですから。
ただ、そのあり方は今一度見直す必要がありそうです。

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