伊藤ひろたか

地域力で防犯力アップに努める荒川区に視察

2008年 01月 16日

昨日は荒川区・三河島へ視察に行ってきました。
ここでは小学校や中学校のPTAが自治会町内会と連携して
地域の防犯力向上に熱心な地域です。


自動販売機への防犯ベルの取り付けを進めているため(図1~3)、
狙いや実際の課題などについて話を聞いてきました。


防犯ベル付きの自動販売機設置に至った経緯は、
地域の見守り力低下への懸念から。
昨今、殺人事件が起きていても、無関心な人が増えている中で
どうやって子どもたちの安全を確保するか、というのが発端だそうです。


そこで通学路にある自動販売機に防犯ベルを設置し、そして
周辺の住宅や商店街に「ベルが鳴ったら、必ず外に出て安全を確認して下さい」
という啓発活動を展開しているとのこと。
防犯ベルの設置を契機に、地域の安心・安全への意識向上に繋げたいようです。


面白い取り組みだと思いますが、課題も山積しています。
まず、防犯ベルの取り付け費用が5万円かかること。
この5万円を誰が負担するのか、がまず問題になります。


さらに地域が防犯ベルの設置を求めても、自動販売機メーカーの同意が
なければ、設置に至りません。
地域の理解と事業者の理解が得られ、さらに資金があって初めて
成り立つ仕組みなのです。


そのためか、荒川区でも防犯ベル付き自動販売機の設置状況は
まだ緒についたばかり。


私がこの取り組みについて面白いと思ったのは、ハードの整備(防犯ベルの
設置)に留まらず、それを契機にソフトの整備(地域の見守り力)を
実現しようとしている点です。


今、街中にはそれこそ数え切れないほどの防犯カメラが設置されていますが
犯罪の抑止力になっているかというと、そうとはいえない状況です。
現にコンビニを舞台に日常茶飯事のように強盗事件が起きているわけですから。


防犯カメラがあるから安全では決してなくて、
やはり最後は人の目なんだと私は思います。
ハードの力を借りつつ、弱くなってしまったソフトの力を取り戻す。
安心・安全の町作りをしていく上で、一つの参考になる事例ではないでしょうか。
今後、深堀りをしていこうと思っています。


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図1 赤い部分が防犯ベルのボタン


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図2 自動販売機の上に設置した防犯ベル


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図3 防犯ベルを取り付けた自動販売機

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