高橋洋一氏
2008年 05月 04日みなさんは高橋洋一氏をご存知だろうか?旧財務省官僚で、小泉・安倍内閣を支えたスタッフの1人である。東京大学の理学部数学科と経済学部を経て、財務省に入省した異色の経歴の持ち主である。小泉政権時代から竹中平蔵氏の片腕として非常に有名で、私が知る限り、日銀関係者や霞ヶ関若手官僚が筆者と思われるブログでは賞賛されていた。
高橋氏は小さな政府を望む、官僚としては珍しいタイプであったため、霞ヶ関では敵も多かったようだ。安倍政権が終わる直前にさっさと退官してしまった。その彼が最近上梓したのが「さらば財務省!」。なかなか面白い本で、まだ読み終えていないものの、公務員改革がいかに難しいものであるか、よくまとまっている。衆議院議員の江田憲司氏もかつては橋本首相の補佐官として行政改革に奮迅しているわけだが、10年前とまったく変わっていない、それだけ改革が難しいという印象を受けた。
さて、高橋氏は数学科を経ているだけに、どの著書を読んでもしっかりと数字の裏づけがある。だから非常に読みやすい。理系出身者ならではの、どんな数字を根拠に、結論となる数字をどういうロジックで導いているのか、明確なのである。
そんな彼の著書で、私が今、常に側に置いているのが「財投改革の経済学」。郵政民営化のシナリオは彼が書いたと言われているがそんなウラ話だけでなく、特別会計の実態なども非常に分かりやすく解説している。財務省出身の、しかも数字に強い人物が書いた書籍だけに是非、お勧めしたい一冊である。読むのにはちょっと骨が折れるが、日々のニュースの見方も大きく変わること請け合いである。
個人的には、高橋氏のように改革マインドをもった官僚出身者は是非リスクテイクして、国会議員になってもらいたいものだ。