港湾施設を視察
2008年 07月 03日昨日、港湾諸施設を視察しました。横浜は市内経済の30%が港で発生しています。しかし、緑区をはじめ横浜市北部に住んでいますと、なかなか港のことが肌感覚として分かりません。平成20年度は経済観光・港湾委員会に所属しましたので、最低限、必要なことは頭に入れておこうと当局にお願いして、視察を行いました。
さて、横浜港をはじめ、日本の港は世界の競争から遅れを取っているのが現状です。貨物船舶の巨大化が近年急速に進み、それに対して港湾施設の拡充が追いついていないためです。中国や韓国などは国策として港湾施設の拡充に注力しているため、荷役の年間取扱量が急激に増えています。上海や釜山などの港は日本とは比べものにならない規模を誇っているため、このまま日本の地盤沈下が進むと、北米航路の貨物船が横浜に直接入港しない、つまり日本を素通りして釜山などに行ってしまう事態も想定されます。
ただ非常に難しいのは、現在の地盤沈下が単に港湾施設の劣化に起因していないこと。これは私の考えですが、日本の産業構造が変わりつつあるのも一因だと思います。例えば、かつて電子機器は国内で生産し、それを海外に輸出していました。しかし、今や工場などの生産拠点は中国やベトナムなどに移転しています。生産拠点が海外に移っていますから、港で扱う荷役の量が伸び悩むのは自然な成り行きだと思います。
ですから産業構造の変化を捉えた上で、これから横浜において港はどういう位置づけなのか、そこを今一度明確にする必要があるのではないでしょうか。伝統的に横浜港は輸出が強いとのことですが、これからも輸出に強い横浜港を目指すべきなのか、あるいはもう少し輸入にシフトすべきなのか。輸入にシフトする場合、世界有数の消費地を抱える東京港とどう差異化を図るのか、課題は山積しています。