欲しいのは目先の希望ではなく将来の希望
2008年 09月 29日少子化をどう食い止めるか、非常に難しい問題です。社会が成熟してくると、どうしても、この問題にぶち当たる。例えば、江戸時代後期に日本は少子化という問題に直面しています。女性の晩婚化と、それに伴う少子化を経験しているのです。
それはさておき、一体どこから手をつければいいのか、なかなか難しい問題です。ただ、私自身の体験からいえば、将来に対する不安が大きいか、小さいかが重要であると思います。結婚し、子供を育てるとなれば、それなりの出費を覚悟する必要があります。それも目先だけでなく、少なくとも義務教育を終えるまでの15年、いや、今や大学全入時代ですから大学を卒業するまでの22年間です。それに耐えうる状態に自分の将来があるのか、どうか。
私の場合、結婚も子供も決断したタイミングは民間企業に勤めている時でした。今のように4年ごとにリセットされる(当選できる保証は全くありません)不安定な仕事に就いていると、決断が鈍ったかもしれません。
民主党が子供一人あたり月額2万6000円の子育て支援をマニフェストに掲げています。財源論は別にして、確かにお金がもらえれば嬉しいですが、この政策が少子化の解消に役立つとは思えません。実際に子育てをしている立場から感じます。もちろん、ないよりはあった方がいいのですが、2万6000円貰えるから子供を作ろうとはならないのです。なぜかといえば、第1子が誕生する前には、子育てにどれくらいのお金がかかるか想像がつかないからです。2万6000円が十分な額かそうでないか、実感がもてないでしょう。
私たち若い世代が求めているのは補助金という束の間の希望ではなく、日本という社会がいい方向に向かっているという希望なんだと思います。日本経済をどう発展させていくのか、個人所得を増やしていくのか、年金や医療など持続可能な制度たらしめていくのか、政治に課せられた問題は非常に多い。今こそ、新時代を切り開くリーダーシップが求められているのだろうと思います。