伊藤ひろたか

時代の閉塞感と既存に対する不満が選挙を突き動かす

2009年 06月 29日

昨日の横須賀市長選挙において33歳の吉田雄人市長が誕生しました。政党のバックアップを全く受けず、純粋無所属として戦い、草の根選挙を展開し勝利を収めていますから、ただただ敬服するのみです。選挙までの準備から何から何まで本当にご苦労が多かっただろうと推察します。


今回の横須賀市長選挙は先般の千葉市長選挙とはワケが違います。自民、民主、公明の相乗り候補、それも現職の市長を相手にしての勝利です。ですから民主党という看板に対する追い風で勝った千葉市長選挙とは違うのです。


さて、この選挙結果をどう見るか、です。「民主党という追い風以上に自民党に対する不満が大きかった結果」と見るのか、それとも「誰もが時代に閉塞感を覚えていて、とにかく現状に対する不満が大きく、変えてほしいという声が大きかった結果」と見るのか。私は後者だろうと思います。これは横須賀市長選だけでなく、全国津々浦々で起きている現象も後者の理屈で説明がつくのではないかと思います。民主党がよくて勝っているというよりは、現状に対する不満が民主党を支えている(相乗りの場合はもちろん、違います)と考えるべきでしょう。


現状に対する不満と変化を求める声が自民党を応援する力になるはずはありません。当然、民主党が対抗馬を立てれば、そっちに流れます。ところが、自民・民主相乗りになれば、しかもそれが現職となれば、現状を変えることになりませんから、他の選択肢に流れるということなのでしょう。それくらい時代に対する閉塞感が強い証左と言えます。


もちろん、そういった閉塞感から来る不満の受け皿たり得るために吉田さんがこれまで横須賀市議としてコツコツと努力を重ねてきたことは言うまでもありません。そういう不断の努力があったからこそ、吉田さんが新市長に選ばれたのだと私は思います。ただ単に若いとか、しがらみがないという理由だけで彼が選ばれたとは思いません。2期7年の市議の活動を通じて、横須賀市民が「彼なら現状を変えてくれるだろう」と託せたのだと思います。だから、彼の今回の勝利は非常に大きな意味を持ちますし、すごいことなのです。


さぁ、目前には衆議院選挙が迫っています。来年4月には横浜市長選挙も控えています。夏には参議院選挙もあります。政治をめぐる状況がめまぐるしく動きそうです。

コメント (3)

> 民主党がよくて勝っているというよりは、
> 現状に対する不満が民主党を支えていると考えるべきでしょう。

全くその通りだと思います。
民主党には全く満足できませんが、
現状に対する不満の「受け皿」として、
「ない」よりは「ある」ほうがまだマシと言うことなのでしょうか。
来年の市長選挙で「マシな受け皿」さえも出てこないことを危惧しています。

伊藤ひろたか:

うしさん、書き込みありがとうございます。

ご指摘の通り、私たち横浜市民にとっては来年の
市長選挙が重要です。
1000億円以上もかかる新市庁舎建設に向けた
動きを止めるには、市長選しかありません。

独自の候補者擁立など何とかしたいとは思っています。

ただ、いかんせん、横浜は市域が広いため、
草の根を広げるといっても結構無理があります。
そのため、お金も人もたくさん必要です。

そうなってくると、組織選挙を展開するか、あるいは
著名人を引っ張ってくるか、ということになりますが。。。。


現実はいずれも今の私のポジションでは難しいですね。

伊藤さん、返信ありがとうございます。

伊藤さんに市長候補の責任を押し付けるつもりはありませんよ。
少なくとも現時点では、議員としての活躍の場を広げることを
期待しております。
(皮肉や嫌味にとらないでくださいね)

選択肢がないことを嘆く有権者の声をよく聞きますが、
そのことも我々有権者の責任だと思います。
本当に良い候補者を選んでいれば
(本当に良い候補者が当選するようになれば)
良い候補者は自然に出てくるものです。

時間はかかりますけどね。
それが民主主義というものなんでしょうか。

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