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10月1日、いよいよ救急体制が変わります

昨年の12月議会で可決された横浜市救急条例の一部改正。これにより、2008年10月1日から横浜市の救急体制が大きく変わります。これまでにも市政レポートや街頭演説、ブログで何度かお伝えしてきた通りです。軽症での救急要請、あるいは軽症でさえない救急要請が増えている現状を変えたいというのが横浜市の考えで、議会は賛成多数で可決したわけです。


過去の繰り返しになりますが、私は本条例には反対しました。救急車の駆けつける時間がわずかに早くなったところで、搬送先の病院を選定するまでの方が圧倒的に時間を要するからです。ですから、救える命を救いたいというのであれば、病院ネットワークの、さらなる拡充を図っていくべきというのが私の考え。


とはいえ、いつまでも反対しているわけにはいきません。現実的には議会で条例が可決され、1ヶ月後に迫った10月1日からは救急体制が変わります。新しい救急体制下で、いかにより良い運営をしていくか、そこに知恵を出すべきだと思っています。


先週は保土ヶ谷にある指令センターを視察しました。市内で発生する119番はすべて保土ヶ谷区にある指令センターに繋がります。ここでは市内に配備されている救急車や消防車の現況を逐次把握していますから、119番の内容に合わせて適宜、救急車に出場の指示を出します。


10月1日から指令センターでは受電した際に、傷病者の症状の軽重を判定するようになります。これをトリアージと呼びます。軽重の判定に従って、出場させる救急車の台数や隊員数を弾力的に変えるわけです。今回の視察目的は、この判定がスムーズにできるのか、それの確認です。指令センターでは既に8月19日からシステムを稼動させ、トリアージの試運転を試みています。果たして正しく軽重を判定できるのか、適切な救急車に出場要請を出せるのか、などを試運転をしながら最終確認をしているところです。


私が指令センターを訪ねた日は比較的涼しかったこともあり、119番の受電はそれほど多くはありませんでしたが、実際に受電した際には私も隣で見学させてもらいました。左手でマウスを動かしながら、右手に持ったデジタルペンで、相手の症状をどんどんと入力していきます。確かに見ていると、多くのケースは軽症であることが多いようでした。ただ、吐血している、意識がないなどの情報が入力されると、その後も質問は続きますが、その段階で軽重の判定が出され、救急車には出場要請が出る形となっていました。


現場の指令管制員に話を聞いたところ、トリアージのシステムを導入する前後を比較した際に、救急車が出場するまでの時間はそれほど変わっていないとのこと。


ただ、本格運用は10月1日から。現場の職員からも不安の声が届いています。軽症と判定された傷病者には1台の救急車の2名の救急士が駆けつけることになるからです。現行体制では3名が駆けつけますから、少なくなるわけです。ご存知の通り、横浜市は山・坂の多い丘陵地帯。傷病者が仮に自力歩行できたとしても、道路が狭隘であるために救急車が入っていけない地域も存在します。隊員は病院の確保と患者対応、道路の安全確認を同時に行わなければいけなく、そのために現行では3名体制となっています。2名で駆けつけた先が、救急車が入っていけないほどの狭隘な地域だった場合、これらを2名で同時にできるのか、考え出せばキリがありません。


安全管理局は当面の間は軽症と判定しても従来よりも隊員数を多く配置するように措置する方針を取っています。議会としても救急条例を可決した以上、これで終わりではなく、むしろこれからの導入移行期に、不備がないか、市民サービスが低下しないか、しっかりとチェックしていく必要があります。

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