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公会計制度の充実こそが行政の非効率を洗い出す

都市経営局、交通局の他に、私は決算審査で総務局を担当しました。ここで、私が取り上げたのは公会計制度。


よく、「行政のムダをなくす」、「税金のムダ使いをなくす」と言いますが、これらを見つけるのは実は非常に骨が折れます。理由は簡単で、自治体の会計は単式簿記になっているからです。企業と同じように複式簿記にすれば、少なくとも、今の単式簿記よりは横浜市の財政運営が手に取るように分かります。そして、費用対効果に照らし合わせて、適切とは言えない事業の洗い出しも容易になります。


地方自治法において、自治体の会計が定められており、それが単式簿記なので、法律の改正が求められます。しかし、法改正を待たずに、東京都は独自で複式簿記で自治体財政を管理しています。そのために、システム開発に23億円を投じました。23億円は高いように感じるかもしれませんが、実際には高くはありません。従来の会計システムでは年間13億円のランニングコストが発生していたのが、複式簿記に基づく新しい会計システムのランニングコストは8億円で済んでいるというのです。1年で5億円ずつ浮くわけですから、結果的には5年も経てば、システム費は回収できます。


大変な点は現場への負担でしょうか。単式簿記による管理は法律で定められていますから、これはやらないといけません。東京都は単式簿記での管理をしつつ、複式簿記でも管理しています。ですから手間としては掛っているというのです。


確かに現場の苦労はあると思いますが、私はこの問題は横浜市のやる気だけの問題だと考えています。トップの決断で、複式簿記で管理するんだと号令をかければ、動く話です。やる気の問題。私の感触では、現場の若手職員は前向きです。私はそう感じています。


複式簿記での管理に移行すれば、行政の非効率な部分が本当によく見えるようになります。そして、職員の意識改革にも繋がるでしょう。自分の課の事業がどれだけの効果が上げているのか、自分の所属する部、あるいは局はどうなっているのか。局別に財務諸表を作成したら、もしかしたら、局単独では債務超過に陥っている部門があるかもしれません。こうした洗い出しは今の単式簿記をベースにした現行会計制度では大変、骨が折れます。


会計制度改革。市民の生活には直結しませんが、税金のムダ使い、行政のムダを理論的に見つけ出すためにも、必須の改革です。この辺も私としては、これまでも、そして、これからも注力した分野の1つです。

コメント(1)

「地方自治法において、自治体の会計が定められており、それが単式簿記なので、法律の改正が求められます。しかし、法改正を待たずに、東京都は独自で複式簿記で自治体財政を管理しています。そのために、システム開発に23億円を投じました。23億円は高いように感じるかもしれませんが、実際には高くはありません。従来の会計システムでは年間13億円のランニングコストが発生していたのが、複式簿記に基づく新しい会計システムのランニングコストは8億円で済んでいるというのです。1年で5億円ずつ浮くわけですから、結果的には5年も経てば、システム費は回収できます。」とありますが、その裏付け資料のデータはどこからひっぱってきらのですか教示ください。

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