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異文化への理解、そして言語

大阪府立和泉高校の中原校長先生に再び、会ってきました。報告が遅れましたが2週間前のことです。以前にも一度、ブログに書きましたが、米国のハリウッドで国際弁護士として大活躍していた方です。まだ40歳。海の向こうから日本を見ていて、日本がどんどんと競争力を失っていることに危機感を覚えて、戻ってきたそうです。


今回は訪問したのは、私のホームページで連載している対談にご登場頂くため、です。原稿が完成し次第、掲載しますので、詳しくは対談をお待ち頂きたいと思います。今回の対談で、非常に印象的だったのは、「伊藤さん、日本の英語教育は失敗しているんですよ。それは誰が見ても明らか。だから英語教育を変えるリスクなんて、ほとんどゼロですよ」という一言。


15年前、まだアジア諸国の英語のレベルが低かった(日本も同じくらいに低かった)時代ならいざ知らず、この15年で周辺諸国の英語のレベルははるかに高くなってしまった。今や日本は世界のお荷物だという。


日本が少なくとも今の生活水準を維持したいと思うなら、やるべきことは決まっている。海外に打って出て稼ぐ。あるいは海外から人材を受け入れる。そして、もう1つは生産性を上げることだ。生産性の向上は日本人の努力だけで何とかなるとしても、残りの2つは語学が必要だ。ビジネスの商談で、大切な話は食事の席で大筋が決まることは多い。それは多くの日本人が実体験として持っている。英語ができなかったら、食事すら一緒に出来ない。そんなことで、日本が世界で戦えるだろうか。


先日、アジアの、とある国で政府職員として働いていた人と意見交換をする機会があった。その方も今の日本に大きな危機感を持っていた。もう、みんな、分かっている。分かっているのに、変えられないのが今の日本の政治。従来の政治の仕組みであれば、国が旗を振って変えるところだ。ところが、この間の国政の有様はご覧の通り。


国が変えられないのであれば、せめて横浜市だけでも舵を切るべきだろう。中原校長先生からも、いくつか助言を頂いた。「とにかく、小学生のうちに、英語の授業があるなら、とにかく音、発音だけ、これを徹底するだけでも格段に違う」。そして、大阪では中原校長先生が仲間と一緒になって独自の動きを模索していると聞いた。横浜市も近年、公教育改革に熱心に取り組んできたところだ。大阪と連携できることがあるのか、それは分からないが、よそのいい所はどんどん取り入れて、横浜市で育つ子供たちの学力向上に繋げたいと思う。


きっと、そんな遠くない将来、日本人の上司がインド人という時代はやってくる。そのときに言葉以上に大切なものは異文化への理解だろう。文化が違う、習慣が違う、考え方が違う、ということはどういうことなのか。日本人には理解しにくい感覚なのかもしれないが、この辺の教育も横浜市は今後、さらに進めていく必要があるだろう。


横浜が世界に選ばれる都市になろうと本気で考えるのならば、最低限、やっておかなければいけない準備だ。

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