中学校給食に思う、「お弁当はお母さんの愛情」と議論をすり替えてはいけない

横浜市では中学校給食は実施されていません。先日、いぶき野小学校に子どもを通わせているお母さんと話をした際に、「中学校は町田市に越境できないかなって、話題になりますよ」と聞かされました。お母さんたちが町田市への越境を望むのは、町田市では中学校給食が実施されているから、です。

こういった話は枚挙にいとまがありません。私はこの2年間、機会を見つけてはたくさんのお母さんたちに中学校給食について意見を聞いてきました。私の実感としては、1000人に聞けば1000人のお母さんが、1万人に聞けば1万人のお母さんが中学校給食を望んでいます。つまり、中学校給食の実施に反対という声を殆ど聞いたことがないのです。

さて、この問題を議会で取り上げるとどうなるでしょうか。想像できますか?

実は野次が飛んできます。「お弁当はお母さんの愛情の証なんだよ」。政党問わず、年齢問わず、こういう野次が飛び交います。

地域で声を聞くと誰もが望んでいる中学校給食。しかし、市民の声を代弁するはずの議会では、まったく逆の声が強い現実。本当に今のままでいいのでしょうか。

私は何も特別なことを言っている訳ではありません。今朝の神奈川新聞の記事によりますと、2008年度実績で全国の国公立私立中学校における完全給食(主食とおかず、牛乳がそろう給食)の実施率はなんと76.2%です(文部科学省の調査による)。4校に3校では中学校給食が実施されているのが、全国の平均の姿なのです。ちなみに、私立をのぞく、国公立に限定すれば、中学校給食の実施率は81.6%です。4校に3校どころか、5校に4校は中学校給食を実施しているのです。

だから、なのです。他都市から横浜に引っ越してきたお母さん達が横浜では中学校給食がないと聞いて絶句するのは。想像ができないのでしょう。それが当たり前の環境で育ってきたから。

全国で80%以上の国公立中学校が給食を実施しているという現実を横浜市議会も横浜市教育委員会も直視しなければいけないでしょう。少なくとも、「お弁当はあ母さんの愛情だから、今のままでいいんだ!」という野次は議論のすり替えでしかない。

私たちみんなの党は中学校給食の実施を訴えています。なんとか、実現したい。特別なことを言っている訳ではないのです。全国の中学校でやっていることを、横浜市も当たり前にやろうと、言っているだけなのです。

「私立は中学校給食をやっていないじゃないか」という声もあるでしょう。しかし、私立はその学校の教育方針に親も子どもも納得して、理解して、進学しているのです。公立中学校とはそこは分けて考える必要があるでしょう。所得が同じであれば、同じ住民税を払っているのに、住んでいる地域によって、中学校給食があったり、なかったり。これはおかしな話だと思いませんか?