エアコン全校配置から見えるもの~市民の声で政治は動く

平成23年度から3年計画で513校の市内の全小・中学校の普通教室にエアコンが設置されることになりました。平成23年度はまず58校です。

今までエアコンの設置は検討したことがなった横浜市がなぜ、3年という短い期間で設置に踏み切ったのでしょうか。

それは市民の皆さんの声があったからです。もちろん、議会も頑張りました。自民党も民主党も公明党も共産党も無所属の私もみんなが頑張った。だからこそ、市長も英断を下して、エアコンの設置に踏み切ったのです。学校の保護者だけでなく、自治会・町内会からも「とても、あの環境では子どもたちは勉強できないよ」という声があったからこそ、党派を超えてエアコンの設置に向けて動いたのです。

ですから、今回のエアコン設置は市民のみなさんの声で政治が動いた、市民のみなさんの声で政治が変わった、一つの証です。ぜひ、そのことをみなさんに知って頂きたいと思います。市民の声で政治は動くんです。

もちろん、財政は楽観できるような状況ではありません。あれもこれも手掛けるような余裕はありません。それでも、私は特に教育への投資だけは手を緩めてはダメだと思っています。横浜市がこの先、10年、20年、50年と活力ある都市として維持し続けようと思うのなら、人材育成だけは絶対に手を抜いてはいけないのです。

そんな訳で、私は中学校給食も実現したいと思っています。法律の裏付けがあって、民意もあって、全国的にも当たり前のように実施されている中学校給食。実施しない理由を見つける方が難しい。

ついこの前までは、中学校給食を議会で取り上げると、「お弁当はお母さんの愛情なんだ」と言うヤジが飛んできました。

ところが・・・。今回、議会の空気がだいぶ変わってきました。これまでヤジを飛ばしていたような人たちまでもが中学校給食を取り上げ始めたのです。そして、ヤジも飛びませんでした。これは大きな変化です。

なぜ、こういった変化が生じているのか。市民のみなさんの関心が高いんだという事が少しずつ議会の中に浸透してきたからです。政治の世界で、何かが一気に変わるような特効薬は少ない。少ないけれども、何度も何度も、議会で取り上げ続けることで、一歩ずつ前進していくのです。そのためには、市民のみなさんの声が必要です。それは決して署名とか、そういうことではなく。

今回、予算関連質問の中で私は中学校給食を取り上げました。質問時間が13分と制限がある中でしたが、あえて、具体的な事例を質問の導入に使いました。

  • 小学校のお母さんたちの間で、「中学進学時には町田市に越境できないかしら」という冗談とも本気ともいえる話が飛び交っていること

  • 日曜日の昼下がり、街頭演説をしてきた時のこと。エアコンの全校設置を話していた私に一人の初老の男性が近づいてきて、「伊藤さん、エアコンもいいけど、給食がない中学校の実態、あれは改善してあげた方がいいよ」と言ったこと。

特に2つ目の事例の男性は、お子さんやお孫さんに中学生がいる訳ではなく、直接の当事者ではないのに、中学校給食の実態に心を痛めている、大変分かりやすい事例でした。

住みやすい横浜市、誇りに思える横浜市を実現していくために、一歩でも二歩でも前進していきたいですね。それを市民のみなさんと一緒にやっていきたいのです。私のこういう姿勢を「ポピュリズムだ」と言う議員もいますが、私はそう思いません。市民の声を代弁せずして、何のために議員をやるのでしょうか。