【NY視察】タイムズスクエア、ブライアントパーク、そして各種POPS

ニューヨークに朝の10時に到着して、ホテルにチェックインしてから、タイムズスクエア。ここはさっと通る程度で、BIDの仕組みなど説明を受けつつ。あまりにも有名なタイムズスクエアの取り組み。歩行者の多さと交通量の多さから危険な状態にあったタイムズスクエアでは、道路の一部を廃止して広場として、歩行者空間に。これにより今のタイムズスクエアになりました。そして、それを支えるBID。ニューヨークには、大小様々なBIDがありますが、タイムズスクエアのBIDはトップクラス。BIDのすべてがタイムズスクエアのように、稼いで、街に賑わいを生み出しているわけでもないので、この辺は冷静に見ておく必要があると思います。多くのBIDは公園の清掃が主力の業務だそうです。

 

タイムズスクエアから歩いて10分もしないところに位置するのがブライアントパーク。視察初日はニューヨーク市公園局、都市企画局に勤務している、日本人都市プランナーの方たちと、公共空間の活用の研究でニューヨークに留学に来ている方に、ミッドタウン周辺の各種公共空間について、説明をもらいながら、街歩きをしました。このブライアントパークもジュリアーニ市長以前の時代には、麻薬や売春などのはびこる、とても危険な公園でした。1980年代にブライアントパークを管理するBIDは存在したそうですが、今のように上手には作用していなかったといいます。

 

この日はあいにくの天気でしたが、こんなミッドタウンのど真ん中にある公園がかつて危険で近寄れなかった、というのはなんだか想像できません。公園の植栽が高く、通りから公園の中が見えないなど、構造的な問題もあったようです。ニューヨークは2000年からスタートするブルームバーグ市長時代に公共空間のリノベーションが始まりますが、その花が咲いた土壌には、ブルームバーグの前、1990年代後半に市長を務めたジュリアーニがニューヨークの治安対策を徹底的に行ったことが大きく寄与しています。

ブライアントパーク

公園内の椅子には寄付をした人のプレートが。これも公園を運営するBIDの収益源の一つで、ワンプレートで10万円くらいするようです。BIDは公園内のキオスクやレストラン、あるいは各種イベントなどから収益を得ており、その収益源は多様であることが推奨されているとのこと。

 

非常面白いと感じたのはパラソルの数。晴れていれば、パラソルの下で食事をしたり、読書をしたり、人気のスポットになります。

 

私がBIDのボードメンバーなら、パラソルはなるべくたくさん、公園内に置きたいと思うでしょう。で、際限なく置こうとした時、公園の公共性とバッティングしないのだろうか、と感じました。この点をニューヨーク市の方に質問したところ、「行政として特に数に規制は設けていない」とのこと。公園を運営するBIDのボードメンバーの中に、そういう公共性について考えている人が必ず存在して、その中でコントロールされているとのこと。

横浜市でも、これから都市公園を対象に民間企業へ管理、運営と事業性のあるイベントを認めていく方向に舵を切りましたが、まさに「民間企業の事業性と、公園の公共性のバランス」をどうデザインするか、は横浜の行政としての腕の見せどころです。

 

そのバランスこそが、公共空間のリノベーションにあたっての、横浜のビジョンになると僕は考えています。