全市展開へ一歩進みました!市立南高附属中の驚異的な英語教育

2017年3月号市政レポート.pdf

全国から注目が集まる、横浜市立南高附中の英語教育、通称「5ラウンド方式」。5ラウンド方式がどのようなものかは後述しますが、この素晴らしい教育手法を横浜市の他の公立中学校にも展開しましょう、と私が議会で提案したのが、ちょうど一年前の議会でした。その際には市政レポートとしてお伝えした通りです。この提案が実を結び、一歩前進しましたので、本レポートで報告させて頂きます。

 

5ラウンド方式とは、1冊の教科書を1年間に5回繰り返す、スパイラル学習です。1回目は意味が分からなくてもいいのでピクチャーカードを見ながら音を聴く。2回目は音声を聴きながら文字を追う。3回目は音読、4回目は文法を意識した音読、5回目は教科書の内容を自分の言葉で表現する、というもの。英語のインプット、アウプットを質、量とも充実させることで、聞く、話す、読む、書くの4技能をしっかりと身につけます。

 

その教育効果は顕著で、市立南高附属中では、なんと中3卒業時点で、学年の85%以上が英検準2級以上を取得しています。中3卒業時で半数の生徒が英検3級を取得を目標としている文部科学省の数字より格段に上をいっています。

 

市立南高附属中が編み出した5ラウンド方式は全国的にも注目され、同校の公開授業研究会には全国の教育委員会はもちろんのこと、私立のトップ進学校の開成中などからも見学が殺到し、文部科学省や東京大学も高く評価しています。その教育効果の高さを理解した熊谷市(埼玉県)は、平成28年度から市内の全ての公立中学校で5ラウンド方式の導入に踏み切っています。

 

一年前の議会で5ラウンド方式を私が取り上げた際、教育長は「前向きに検討する」と答弁。この答弁を受けて、私はこの1年間、教育委員会と議論を重ねてきました。そして、今回の予算議会で5ラウンド方式の、平成29年度の取り組みについて質問したところ、まず2つの公立中で5ラウンド方式の導入を決定したとのこと。これは大きな前進です。

 

具体的には次の通りです。平成29年度に5ラウンド方式の導入に向けた「英語教育協力研究校」を2校設置し、今後3年かけて、その教育効果を測るとのこと。2校の選び方については、学校の手あげ方式。つまり、5ラウンド方式を導入してみたいという意欲ある学校が自ら手を挙げてもらう、という方式です。

 

既に都筑区の中川西中学校が名乗りを上げています。同校の校長先生は、リクルート出身のビジネスマインド豊富な民間人女性校長。中川西中は市内でも屈指のマンモス校ですから、同校で一定の教育効果が見られれば、その後の全市展開にも弾みがつくことでしょう。

 

現時点で横浜市は5ラウンド方式の全市展開の計画はありませんが、一年前に比べれば、まず2校で実施ということで、大きく前進しました。この先、平成33年度には学習指導要領の改訂が待っています。今回の2校での実施を皮切りに、少しずつ5ラウンド導入校を増やし、平成33年度の要領改訂のときに、全市展開できるよう、引き続き、取り組んでいきます。

 

英語はコミュニケーションの道具に過ぎませんが、これからは使えるのが前提の時代になります。横浜の子供達に、確かな語学力を!